バンクーバー世界平和フォーラムを開催
平和行政に自治体労働組合はいっそうの力発揮を
6月23日から28日にかけて、カナダ・バンクーバーで世界平和フォーラムが行われ、日本からは総勢151人、愛知から26人が参加しました。この世界和フォーラムは、バンクーバー市議会が世界に呼びかけ、「都市と地域社会:戦争終結と平和で公正で持続可能な世界のための協同」をメインテーマに開催したもの。6日間で97カ国、のべ4万人の平和活動家や自治体関係者などが参加しました。平和市長会議の中で、「平和を保つのは自治体の役割」と強調されていたように、改めて平和行政に自治体労働組合が果たす役割を感じました。
24日には、「平和メッセンジャー都市国際協会・平和市長会議」開会総会が開かれました。
(※平和市長会議は、「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」に賛同する世界各国の都市で構成された団体で、2006年6月23日現在、世界117ヶ国・地域1,381都市の賛同を得ています)
被爆者を代表して長崎で被爆した大野禮子さんが被爆の実相を訴え、会場からどよめきの声が出されました。
○長崎で被爆した大野禮子さんの証言。
「当時10才だった私は、少し早い朝食を取っていた。原爆が落とされた場所とは、3.2キロ離れていたが、半壊の状態だった。回りは、真っ黒な死体の山。学友は、即死。兄は、防空壕で生き埋めになり、助け出され3日後帰ってきた後は、元気だったが、それから15日間、食べる事も出来ず、どす黒い血を流して亡くなった。近距離で被爆した人だけでなく、入市した人なども次々亡くなった。45年の12月末までに犠牲者は、21万人を超えた。母は58年胃ガンで亡くなった。私自身も造血障害、肝機能障害で苦しんでいる。この原爆をなくしていきたい。ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ、ノーモアヒバクシャ、ノーモアウォー。」
バンクーバーを1万5千人がピースウォーク
24日、午後からは、ウォーターフロント駅からサンセット・ビーチへ約6キロの平和行進。子ども連れや犬も一緒に約1万5千人が参加し、国際色豊かなで、大変にぎやかなピースパレードでした。道路は全部閉鎖するところもありました。「ニューヨークのパレードも新鮮で良かったが、今日のパレードは、もっと活気があって良かった。」といった感想が寄せられました。
「すみやかな核兵器の廃絶を」の署名
26日は、愛知が提起した署名行動を、日本原水協全体で、バンクーバー市内(ウォーターフロント駅周辺)で、行いました。10時ごろから、約1時間、愛知は、新婦人の皆さんのタペストリー、原爆写真、署名を呼びかけた横断幕などならべ、テープで音楽を流しながら、「サイン・プリーズ」と道行く人に署名を呼びかけ、全体で署名は、2500筆に達しました。
世界の宝、憲法9条!
「日本の憲法9条:平和のための人類共通の宝」の分科会に200人が参加。パネリストのジョセフ・ガーソンさんは、「日本国憲法9条改悪の狙いは何か。日本をアメリカの属国として機能するように、作り変えること。そのために、9条をなくすことを狙っている。アメリカは日本を利用して、アメリカの影響力を広げたいとしている」とズバリ狙いを明らかにしました。
バンクーバー九条の会の乗松さと子さん(UBC大学講師)は、「05年6月に発足して、今100人を超える」「活動は署名、ビデオ上映会や署名を始めている。今、2千を越える署名をバンクーバー市民から集めている。日本国憲法を知らない人が多いが、アメリカがこういう憲法を持つべきだ」「日本人男性が特にやってくれない。日本の国民が一番やってもらえない」などが紹介されました。