原水爆禁止2005世界大会(05.08.25)
戦後被爆60年の節目に広島世界大会に8000人
原水爆禁止2005世界大会が、広島、長崎で開催され、愛知から65名が参加しました。
国際会議は、8月2日から4日にかけて開催され、続いて「60年の今年を核兵器のない平和で公正な世界への転機にしよう」と8月4日、広島で開幕。海外から過去最高の29カ国、264人が参加。国内とあわせて8000人が参加しました。海外からは、フランスから130名の参加がありました。主催者を代表し、安斎育郎・立命館大学教授が、国際会議の意義を述べ、「各国、各地域で草の根の運動を飛躍的に発展させよう」と呼びかけました。海外代表のあいさつに続き、会場から海外代表の青年たちと建交労の反核トラックの行進者らが一斉に登壇したり、女性や青年の各地での取り組みに大きな拍手がわきました。
広島デー集会には、例年を超える9000人が参加。被爆者や被爆者を診た医師の発言やピアノ演奏、唄ありで、工夫を凝らした集会となった。NGO・自治体・政府が力をあわせて核兵器のない平和な世界を作ろうと決意を固めあいました。「広島からの呼びかけ」を満場の拍手で採択し、具体的な行動を確認しました。最後は、横井久美子さんらに加え、高校生や青年が壇上にあふれ、「われらは勝利する」(ウィ・シャル・オーヴァー・カム)でフィナーレを飾りました。
愛知県下の自治体の仲間も、「やっぱり参加してよかった。感じるものが全然違う」など、感想が寄せられました。
4日夕方、取り組まれた「世界青年のつどい」では、被爆者による被爆体験の話、海外からの取り組み、国内青年の報告などを行なった後、最後に秋葉市長が平和市長会議の取り組みについて報告され、核兵器廃絶の運動が前進していることが確認できるものとなりました。
5日は、それぞれの分科会に別れて取り組まれ、女性のつどいには、2000人が参加し、参加した女性組合員からも「大変良かった」と感想が出されました。
6日、広島は被爆60年を迎え、午前8時からはじまった市主催の記念式典で、秋葉市長は「継承と目覚め、決意のとき」と述べ、被爆者の志を受け継ぎ、核兵器のない世界を実現するために行動するよう世界に呼びかけました。小泉首相も「被爆援護に努力する、平和憲法を遵守する」などあいさつしましたが、言葉もはっきりせず、ただ文章を淡々と読み上げ、小泉純一郎という名前まで聞き取れないようなものでした。一方、河野週吟議長は、アジアで民主主義を発展させるべきところを、戦争への道を歩んだことで原爆投下につながったことが「日本の過ち」だった、と発言するなど、一定の見識を示しました。